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マッサーージとレイキのお店「さゆら」のセラピストが気まぐれに更新する日記です。
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らくだの涙
きのうは朝からお店でオーロラの製本の仕上げをしていました。

ひとり黙々と作業をしていたら、PINK'sの稲村さんが思いがけず訪ねて来てくださり、

それから一緒にオーロラを仕上げました。

ひとりで作業がちょっとさびしいなーと思っていたら、

そのとたんにお電話がかかって来たのでびっくりしました(笑)

いろんなお話を聞いたり、聞いてもらったり、とてもよい時間になりました。


おととい「らくだの涙」というドキュメンタリーのDVDを見ました。

先日奈良に見に行ったアーティストの高木正勝さんが、あるインタビューの中で

「すばらしい作品なので、見てない人は是非見てください。」と言われていました。


らくだの涙 [DVD]らくだの涙 [DVD]
(2005/06/24)
ドキュメンタリー映画

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このフィルムはモンゴル人の映画学校の生徒さんの卒業制作だそうです。

モンゴルの、電気も通っていない広大な砂漠で、

たくさんの羊やらくだ達と共に、三世代で暮らす、ある遊牧民の家族の日常を追っています。

ある日一匹の母ラクダが、非常な難産の末に、真っ白な赤ちゃんラクダを産み落とします。

ところが母ラクダは難産のショックからか、赤ちゃんラクダに見向きもせず、

世話をしようとしません。

(以下はネタバレがあります!)

母ラクダのお腹の下にもぐりこみ、必死でお乳を吸おうとする赤ちゃんラクダを、

母ラクダは邪険に足で追い払います。

次第に弱っていく赤ちゃんラクダを見かねた、遊牧民の家族は、

母ラクダの逆立った神経を癒すため、

モンゴルに伝わる伝統的な儀式を試みます。

家族の中学生くらいのお兄ちゃんと幼い弟ふたりが、遠く離れた「県庁の町」に出向き、

(これまた、交通手段はラクダです。弟君がよくがんばった!)

音楽学校の先生である馬頭琴の名手に、ラクダの心を癒してくれるようお願いに行きます。


こうして家族の元に駆けつけた馬頭琴の名手は、まず母ラクダのコブに馬頭琴をぶら下げ、

風が奏でる馬頭琴の響きを、母ラクダの体に伝えます。

それから先生は母ラクダの傍らで、やさしくゆっくりとしたメロディーを馬頭琴で奏で、

それに合わせて、家族の若い母親が、ゆっくりと母ラクダの毛をなでながら、

子守唄のような、なんともやさしく切ない歌を歌うのです。

すると、母ラクダは音楽に聞き入るように、じっと動きを止めていました。

そしてしばらくすると、その大きな瞳から、大粒の涙をボロボロと流すのでした。

母ラクダに癒しが訪れた瞬間でした。

こうして母ラクダは赤ちゃんラクダへの愛情を取り戻すことができたのでした。


この母ラクダが流したのと、同じ涙を、子育ての中で何度も流してきたなーと思いました。

自分の傷のせいで、子どもに優しくできなくて、

でも本当は愛したいから、苦しくて。

自分のことをひどい親だと、責めることしかできなくて。

でもそんな時、突然ふとした瞬間に、癒しが訪れることがありました。

心の中に固く居座っていたものが、あるきっかけで、

魔法のように溶けていく瞬間がありました。

それが溶けるとき、必ず涙になって流れて行きました。


馬頭琴の音色と母親の歌声が、またすばらしいです。

音楽の持つ底力が、画面から強烈に伝わってきます。

高木さんはこの場面に強く影響されて、作曲をしたそうです。








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